野次馬たちがざわざわし始めた。
え、大丈夫なの?お、ケンカか?やれやれぇ。などなど注目の的にさらされる。
野次馬(ギャラリー)がいることで調子ぶっこいたかクソ野郎どもがニヤニヤを再開した。
「びびってちびれよ、バーカ」
品がねえ奴だなと思ったのはさておき、ヨージが右腕をあげた。
グローブをした右腕。横目とかで見れば、後の二人も腕をあげている。
【属性解放。天来たる黄色の放線】
グローブに“何かが”集まった。
黄色い線。
詠唱は聞いた魔術行使をしたのは分かるが――出されたのは雷だった。
グローブに帯電する雷。バチバチと目に見える静電気集合体が。
【放電】
辺り一面にはじけた。


