「イーリアか、ふむ、これでいいだろう。余を召還した“代価”は。それなりの価値はあるし――」 ちらりと今度はクリアの方を見て。 「余と絆を結んだモノの声に呼ばれては致し方あるまい」 手を差しのばし、クリアの頭を撫でた。 「め、女神様、あの……!」 「ラグナロクぞ」 「ラグ、ラグナロク様、あの……っ」 俺から離れたクリアは満面の笑みと涙で。 「ありがとう!」 全てのものを微笑ましていた。