夜空の王。 あいつにあった時の第一印象は変わらない。 怖いのに見ていたい。 地べたにいる人間には高すぎる闇と、そのまにまににある金色の光が俺の足を進ませた。 高台に登っても人間(俺)には絶対に届かない高み。 恐怖に憧れを抱き、輝きに興味本位をそそられた。 こいつと一緒にいてみたい。 届かなかった夜空が今俺の隣にあった。 「お前、名前は」 その“高み”に語れば、沈黙を数秒間交えたあとに応えられた。