「……、お前よかかっこよくなってんだけど」
「人形は常に媒体以上になりたがるからな、その結果だ」
そう言われたら納得しなきゃならないけど、あのにこやかなラグナになにができるというのか。
――と、全ては勘違いだった。
“手始め”にと人形は握っていた鎖を手繰り寄せる。
首輪に繋がられたジャラシーが軽く呻いて人形に無理やりひっぱられるわけだが。
「がはっ」
首を掴んだ。
ジャラシーの。
みしっ。
食い込む五指から、ごきっ。だらしなく首が真横に九十度に“伸びて”。
「あ、うわあ!」
叫んだのはミントで、俺は口元を抑えた。
もう死んだんだー、と言わんばかりのにこやかさで人形はジャラシーを捨て去り、次に俺たちを見た。


