「もう力はついたのかしら、早いこと」
「よほど質のいい“粘土”らしい。ちっ、せめてもの打開策だ」
ラグナが足で床をこする。×と△を合わせたような紋様を描き。
【外絶、この場を封定しよう。何者も足を踏みいること許さず】
ぶわぁとラグナ足元から圧迫感が広がった。
それが教会内部全てに行き渡り。
『天空宮警備騎士団のものだ、何があった――っ開けろ』
そんな声が外からした。
窓を見れば、騎士団の奴がもっている鞘でガラスを破ろうとするがびくともしなかった。
「閉じ込めた……」
「逆だ、“外”を閉じ込めた。俺より弱い奴らでは入ってきても死人になるだけだからな」
犠牲者が出ないように外と中を遮断したと言うラグナ。
「君は俺の力のためにも残ってもらうが、そこの君。召還物、ポックルと一緒に逃げろ。中から外へは普通に出られる」
そこの君、と言われたミントが戸惑いながらも頷いた。
自分が足手まといと分かったんだろう、なら邪魔にならないようにとミントは――


