また絶望する彼女を見るのはつらかった。
絶望に見た希望が間違いだったのだから、余計にその悲しみ顔はひどい。
「おい、ラグナ。本当にできないのかよ!」
「無理だ、大技すぎる。縁切りから始まり、もとの世界に戻すのは不可能なことだ。今の俺ではな……」
「なんかあんだろ!武器出したり、雨降らしたり……っ、色々できんじゃないのかよ!」
ラグナにつかみかかっても、決して物事がいい方向に進むわけがなく。
「坊や、もういいのよ」
一番に泣きたいフィーリアが取り乱す俺をいさめた。
落ち着いたと言わんばかりににっこりと笑って。
「分かっていたの、誰かの召還物を他人が勝手に戻すのは不可能に近いって……。だからね、うん、もういいの」


