「今まで、確かにあなたの言うとおりに救いを求める私を騙す人はいました。だから決めたんです、もう救いは求めないと。
――でも、絶望にある私がこんな優しさを受けて希望を見る。あなたならばできると――アフロディーテを持つあなたなら、他人の召還物を強制的に返すこともできるのではないのですか」
一通り喋るフィーリアに、ラグナは口を閉じた。
フィーリアが不安顔になり、俺とて不安になる。
返したい、彼女を。
他人の召還物を強制的に返すだなんて、今まで見たことも習ったこともない俺にはできるはずがないと言いたいが、ラグナなら絶対。
「俺はまだ、アフロディーテ全ての解読ができていない。……すまないな」
「そんな……」


