彼女もそう。
宙に漂っていたが、たまらず足をつく。
羽が濡れて重そうで、更にはラグナにより拘束を強いられた。
地から、影から生えるような黒い布。それが彼女を捕らえて動けなくする。
勝敗は決まったとも言える優勢の立場に。
「あー、フィーリアっ。ほら、お前ならなんとかできるでしょう?さっさと、やりなよ。僕に敗北は許されないんだからさぁ。いや、許さないよ」
劣勢を認めない奴が手を打った。
鎖が出現する。
彼女の首輪と奴の手を結ぶ鎖で。
【死へ直結する唄(ダムド・カンパーネ)】
「……!――、――!」
悲鳴が響いた。
金切り声と虫のさざめきが混じった大きな声。
苦しんでいるのは見てすぐに分かった。
もだえ、あがき、見えない何かに体中を刺されているイメージがつく。


