下僕主とツンデレ超えた召喚物



『あいつ』対策としてブリュンヒルデを出しているんだろう。


常に銅の指を剣の柄に置いているため、いつ何時でも対処できるみたいだ。


「強弱がはっきり?」


「そー。普通はね、召喚者に対して、召喚物はそれなりの力の物しか呼べないの。アリがゾウを召喚しても扱えないじゃない?

呼ぶモノはあくまでも“対等になれるモノ”。召喚者に対して、召喚物が強いのは当たり前なのは知ってるわよねー」


「まあ、呼ぶのは人間以上の存在ですから」


「そー。アリがハチを出すのはまだ許容範囲内なの。召喚者は年月と共に強くなっていくわ、成長しいずれは召喚物と対等になるがために、主従関係、鎖の盟約を結んでいるんだけど」


んー、と先生が俺の首輪と鎖を困ったように見た。