「まったく、最悪だ。こんなのと盟約を結ぶとは」 そいつがじゃらりと鎖を“引いた”。 引いたんだ、手首にある鎖を引いて。 「いっ……」 俺の首をも引っ張られる。 ずこっと横に倒れて、しばらく考えて―― 「あ、れ……」 おかしいなぁとフリーズした頭で、あることを悟った。 ペタペタ自分の首を触る。 固い感触。首が鋼になったわけではなく。 「はっ、はああぁぁぁっ!」 首輪が俺につけられていた。