下僕主とツンデレ超えた召喚物



「警戒はしなくていいというのに……。まあ、仕方もないか」


ソレは辺りを見回し、少し眉を寄せた。


「この破壊は俺も想定外だ。呼び出す奴が弱小だったせいだろう。“炎に寝た女騎士”を呼ぶあなたならば、こんな結果は招かなかったというのに」


まったく、とため息が俺に浴びせられた。


俺の方を向くそいつ。


びくりとしたが、そいつはすぐに先生に目を向けなおした。


「ただ俺はこの世界への“道しるべ”を求めた。そこで、あなたの噂を聞き、こちらなりの手法で“女騎士”を呼び出す際に生じる道を渡ろうとしたが。

どうやら時間が遅すぎたらしい。やはりなれないことはするものじゃないな」


自分の汚点をつれづれ語り、そいつの最終的な汚点は。