「あ…ぇえと」


「ん。やっぱいいや。困らせてごめんな」
言葉を濁すあたしに頼斗は寂しげに微笑んだ。
そしてあたしの頭を撫でて自分の部屋に戻っていってしまった。

「あ~もう……」

あたしのバカああぁぁぁ!
言っちゃえば良かったのに!!
あんなにしおらしい頼斗を見るのは初めてかもしれない。
頼斗だって、いつかあたしに失望しちゃうかもしれないんだ。

……よし。
あたしは明日の告白を決意し、眠りについた。