ケロッと言ったぁぁぁぁあ!
年頃の女の子の家に、変な男が一年間も居候って……
「ムリムリ、無理に決まってんじゃん!」
クッションに顔をうずめて、バタバタと足を振る。
すると、頼斗が捨てられた子犬みたいな顔で言った。
「そしたら俺、一生見習いだ…一生夢、叶えられないんだ…」
「え!?ちょ…」
おもいっきり暗い顔になった頼斗に慌てるあたし。
な、なんかあたし悪者になってない?
でも、一生見習いは可哀想かも…
それに嫌な奴でもないし、普通の人に比べたらかなりカッコいいし。
「わかったよ、その代わりあんまりうるさいと追い出すからね」
「メイ~っ」
ぎゅっと抱きしめられて、あたしの胸は不覚にも飛び跳ねる。