夏海の心臓が大きく波打つ…。






顔をあげる、





あみは…


宙に浮いていた。。。




夏海は目を大きく見開いて、その光景を見た…




顔は動かさず、目だけがあみを追っている。。。



スローモーションで、


いきなり違う世界に引きずり込まれたような…、



ドサッ!!



その音で現実の世界へと一気に引き戻される。





夏海は何が起ったのか、
今何が起ったのか、




なにも分からないまま立ち上がり、ふらついた足取りで6、7メートルほど飛ばされたあみの元へと駆け寄る。。。




何!?

何が起ったの??



デモ何で?
なんでこんなにも涙があふれ出て来るんだろ…




辺りの人々の視線が夏海とあみに集まる。





夏海はあみの横に駆け寄ると、あみのほっぺを軽く叩き呼び掛ける…




「あ…み、…あみ!!ねぇあみ!!!!!」


泣き叫び、声が枯れるくらいに呼び掛ける…