夏海がもどって来て、あみはこう言った…。

『本当に裕也クンのことは、なぁんにも思ってないの??』

少しためらってカラ夏海も口をひらく…


「うん…」

と、言いながら夏海は心の中で思っていた。

(少しは気になってるかも…?)

でも、その気持ちをあみに伝えなかった。

だって夏海は、今まで仲良く幼なじみしてたのに、もし上手くいかなかった時ギクシャクするのは嫌だったから…。


これが2人の、恋の始まりだった。
両思いなのに、片思いの様な…。