ベストラブ


次の朝。




夏海は学校の準備をしてから家を出て、いつもどおりに裕也の家に行った。



しかしそこに裕也の姿は無い…

いつもなら家の前にいて、『お~今日は寝坊して無いんだ♪』…なんて事を言ってくれるのに、





仕方なく夏海はインターホンを押して返事を待った…

部屋に鳴り響くインターホンの音。



押して少し経ってから裕也のお母さんが出て来た。



『ごめんね~…裕也ったら何だかムスッってしてて何で怒ってるの?って聞いたら怒って出て行っちゃったの…。』



「え!!…はい分かりました。じゃあ…」




裕也と一緒に行けなくて少しがっかりしながら歩く…。




裕也…?

なんで怒ってるの…?

まぁでもイライラする時だってあるよね…

人間だもん。。。





そのワケが自分にあるとも知らずに考えながら歩いていた…。






学校に着いて自分の教室へと足を運ぶ…。


ドアに手を掛けてゆっくり開ける。夏海は何だか嫌な予感がして仕方なかった…。
ガラリと静かに開いたドアの向こうにはあみがいる…


夏海は元気よくあみに挨拶する。

「おっはぁ☆」

しかしあみカラのいつもの元気な返事がない。



あみは一度こっちを見たが夏海と目を合わせる事無くマタ下を向いてしまった…。




夏海はゆっくりとあみの近くに行く…



あみはマタこっちを見た。

今度は目があって…その目をあみは夏海カラ離さない。


夏海は少し話ずらい空気の中、あみの机の前に来た…



それでもあみは夏海カラ目を逸らさず、あみの瞳には夏海がうつっている…
今のあみは、放心状態といった感じだった……




「ねぇ…あみ……?」

話しずらく夏海が喋ったが、それでもあみは夏海の話しに耳を傾けようとはせず、ただ見つめるだけだ…


「ねぇ…あみ??なんかあったの…はなし…」
もう一度夏海が話し始めた時だった…


ガタガタッ!!

大きな音を出して夏海の声をかき消したイスとともにあみは立ち上がった。