ベストラブ

『あのね…。』


夏海は真剣に耳をかたむける。



「なになに…?」


『あのね…、今日~夏海時間ある?』


「あるけど…。」


『犯人を見つけるの!』

「えっ…。どうゆうこと?」



不思議に思い聞いてみる。


『だから…今日、夏海の下靴を下駄箱に入れとくでしょ?そのときに、私たちは先回りして…夏海の靴を隠してるのは誰なのか、調べるのよ…。』

「うわぁ~スゴい!!あみってやっぱ天才だね☆」


ホントに単純な夏海にあみは、

『これくらい普通だよぉ』と言って2人で笑うのでした…。




それから色々作戦を決めて、放課後になった…。


みんなが帰る前に2人は先回りして、あみはポケットカメラを用意する…。夏海は朝、木の陰に置いておいた靴を下駄箱に並べる…。2人は準備が出来た後、下駄箱のすみに隠れた…。




『まだ誰も来ないね…。』


「うん…。」



しばらくして、声がしてきた。


『なんだぁ~。男子かぁ。』



「あ!でも男子って事もあるかも…。」



結局その男子組たちは、なにもしないで帰って行った。