夏海は横目で彼女を確認すると、


「ヒト…ミ……ヒトミだよね?」



と、力なく名前を呼んだ。。。




『うん…。ヒトミだよ…あの日、病室で友達になった…。』






それから震えが止まった後、夏海は裕也におんぶされて、病院へと戻った。




ヒトミは、通院していて、もうすぐ通院も無くなるみたいだった。。。
あの日とは見違えたように、元気になってた…




あみ、

あみも…。



あんな風に早く元気になったら良いのに…







あの日、
あみは確かに生死を彷徨ったかも知れない…

でも、あんな事もあったね…
今は幸せだからいいや!!
何て…、

笑って………



笑えたら…良いのに…



そんな日が、来るかはまだ分からないけど…




私は、あの地面がクラクラと揺れた日を忘れない…。



あみが元気になるその日まで…。