「・・・なぁ?」 先生が前を向いたまま話し出す。 私と先生の視界におばあさんの家が映り出す。 長かった道のりもゴールに近づく。 私の心臓の音も大きくなる。 「なに?」 私は先生の方に顔を向けて歩き続ける。 「俺たち・・ここまで来るのにいろんなことあったよなぁ?光のこと・・堤のこと・・香のこと・・未来って子のこと・・そして・・・俺たちのこと・・・。」 「・・・うん・・。」 先生のまじめな雰囲気に私も心を引き締める。