「はぁ~寒かった!去年ってこんなだったっけ?」 私はコートを脱ぎながら、通い慣れた教室の戸を開ける。 そこには頬ずえついて、窓から外を眺めている男の姿があった。 その男は、私に気づき振り返る。 私もその人に気づき、微笑みかける。