永留の言うとおりだ・・。 俺は光にも梨乃にも、最低なことをしてしまった・・。 左手に握り締めていた梨乃の書類に涙が零れ落ちる。 「まだ・・・間に合うか・・・?」 力なく言う俺の耳に、永留の声が大きく響く。 「走って行け!!」 俺はその言葉を聞くやいなや、職員室を飛び出した。