「なんか俺、すごく注目浴びてなかった?」 無邪気に笑いながら聞いてくる香くん。 「それは・・・・。」 「まいっか?さっさと行こーぜ!もう5時だし、時間なくなっちまう。」 香くんは私の手をギュッと握り、走り出した。 私の言葉を遮って先を急ぐ香くんは、少し遠く感じた。