行き場をなくした視線を落とす私の背中を、亜里沙がポンっと押す。 「いいから行きな・・・。」 私はゆっくりと頷き、みんなの視線を背中に感じながら、香くんと教室を出た。 今はそんなこと気にしてる場合じゃない・・・。 香くんにちゃんと、私の気持ち話さなくちゃいけないんだから・・・。