「俺たち、血は繋がってないんだ。光の父親と俺の母親が再婚したの。これはその頃撮った写真。・・・若いだろ?俺。」







先生が苦笑いしながら言う。





私は笑い返すことも出来ない。





先生が傷つくの分かってるのに、どうしても出来なかった。








「最初は両親も仲が良くて、それでも幸せだったんだ。けど、光が小6に上がる頃には両親の喧嘩が絶えなくてな。俺はもう大人だし理解もできたけど、光は辛かっただろうな。」







「・・・・・・。」







たぶん、光目線で話してくれているのは先生の優しさだと思う。





光と私は同い年だし、実際いつの出来事だったかストレートに頭に浮かんでくる。








けど・・・・





なんか先生のこと、話してもらってる気がしなくて腑に落ちない・・・。