文化祭の日、亜里沙が私を体育館に連れて行ったのはやっぱり偶然じゃなかった。 先生が亜里沙に頼んでいたらしい。 奏は知らなかったみたいだけど。 そのことを先生から聞いたとき、私は本当に亜里沙は心の大きい子だなぁって涙が出たんだ。 先生とのことを報告するとき、私は何度も亜里沙に『ありがとう』って言った。