先生は最後にマイクから口を離して、叫ぶように宣言した。 先生の言葉に『おー!がんばれー!!』とか『えー?先生しつこすぎ!!』などの言葉が飛び交った。 先生は『うるせぇ!!』と照れ笑いしていた。 私は・・・・・ 涙が止まらなかった。 顔を下に向け、右手で口を塞いで声を押し殺し、必死に泣いてることがバレないようにするのが精一杯だった。 幸い、体育館の隅にいた私の涙に気付く人は誰もいなかった。