「・・そっそうだ!俺、ちょっと抜けるから。あとよろしくな!」 先生が突然思い出したかのように言った言葉に私は自分の耳を疑った。 せっかく今、ちょっと幸せな気持ちだったのに・・・。 「は?何言ってんの?ナンバーワンがいなくなってどうするの?」 私は冷たく言った。 「おまえなぁ・・こんなにクラスに貢献してる教師は他にいないぞ?教師には教師の仕事もあるんだ。」 「・・・・。」 確かに・・・。 他の担任はたまに教室に顔出す程度で、ましてや先生みたいにガッツリ働いてくれる人なんて1人もいない。