「おはよ!!」 朝の学校までの坂道、そう言って最初に話しかけてきてくれたのは奏だった。 私が少し戸惑っていると、奏は 「これからもよろしくな!!」 と言って、私を追い越していった。 「奏!!」 私は思わず奏を呼び止めた。 奏が不思議そうに振り返る。