亜里沙の体が、フワッっと私を包み込んだ。 私は驚いて、そのまま動けなくなった。 「私は離れない。先生や奏くんみたいにはいかないんだから。」 亜里沙はクスリと笑うと私の体を離した。 「梨乃・・。私も梨乃が思うほど強い人間じゃないから。誰かに支えて欲しい時もある・・。」 「・・・・・・。」