おかしな夢を見た。

淡い青色髪をしたの女性を組み敷いていた。

すらりと伸びた白い手足、括れた腰、綺麗な曲線を描く胸、

作られたものではないかと思える程の美しさと艶やかさがあった。

アストレイはそれを余すことなく貪っていた。

理性すら吹き飛ばしてしまうほどの肉体、ダニエラを思い出して我に返った。

女から身体を離して、顔を見ようとすると

「どうして止めるの?」


少し掠れたような、それでも澄んだ響きをした声が、アストレイを咎めた。

「私には愛する人がいる」

「そんなの関係ない。あなたは私の家族を殺したの。だから抱いて。私に家族をちょうだい」

そう言ったのは、緑色の目をした美しく成長したエルナディアだった。

「勇者」

「ねぇ続きして」

アストレイの首に腕を回して、エルナディアはアストレイを誘う。