―捺side―
「忘れ物するなよー」
今日も、つまらない授業が終わり下校時間がやってきた。
私は、この時間が一番嫌い。
「高坂ぁ〜」
ほら、来た。
汚い汚い気持ち悪い奴らが。
『何?』
「相変わらず、ウザイ顔してるわね」
顔に文句つけないでほしいな。
『…』
「は?何黙ってんのよ」
「そうよ。生意気」
『…ごめん』
私がそう言えば、いじめっこ女子達が、私を殴った。
「はぁ?
誰が喋っていいって、許可だしたのよ」
『矛盾してる』…そんなことを考えていると、机に用意してた鞄を奪われた。
私がこの時間が嫌いな訳は、一番いじめが激しくなる時間だからだ。
先生達が職員室に集まる放課後、部活の様子見に行く先生……だからこの教室で何をしようが、気づかれない。
ここにいるのは私も含めて帰宅部だ。
あぁ、運動部の生徒は着替えながら私をいじめてる。
「お金、幾ら入ってんのかなぁ〜?」
『っ…』
お金を取られるのは、嫌だ。
悠斗が…一生懸命働いてくれた、お金。
勿論この中学校は、お金を持ってきても良い学校。
「えぇ〜?たった2000円〜?
有り得ねぇ〜」
「うっわぁ〜!
貧乏だねー」
2000円……私にとっては、ゼロがあと2つ3つ付いてもおかしくない価値のものだった。
悠斗が私を思って、くれたお小塚い。
大事なお小塚いだから。
「皆でわけよー」
そんな大切なお金は、大嫌いな連中にいつも取られている。
(何も出来ない自分の非力さが嫌い)

