…だいぶ楽だからって、一番めんどくさいことを忘れていた。 「今日、家庭科部活動ないんだった…」 「…ありゃま。それは大変だ」 忘れてた………。 今日は連れて帰らなきゃいけないんだった…。 「…じゃあ、行ってくる」 「いってらー。 あ、生きて帰ってきてね」 「心配無用…のはず」 重い足取りで、2年の教室から1年の教室へと向かう。 近づくにつれ、耳をつん裂くような女子たちの悲鳴が大きな音になってくる。