───…次第に瞼が重くなってくる。 ……きっと、このタオルには睡眠剤のようなものが染み込まれているはず。 だから、それを嗅いで私は今意識を失いかけているんだ。 だとしても…、これは誰? 私にはこんなことをされる覚えがない。 何より、私はこんなときでも冷静に何かを考えられる自分に驚いた。 ───…そうこう考えているうちに、みるみる慶ちゃんたちの声が遠ざかってきた。 もうダメ───…。 そして私は、深い眠りに落ちた。