…こんなとこでこんなことするとは、私自身全く想像してなかったんだけどな。 「ち、ちーちゃ……」 「由稀が悪いんだからね!!」 由稀の頬に私の赤い手形がついている。 …ちょっとやりすぎたかな? 「……由稀のようになりたくないのなら、これから俺や慶人やリュークはしっかり役目をこなすことだな」 そんな由稀を見た稜ちゃんが、ポツリと呟いた。 その言葉でハッとして、辺りを見回しても時既に遅し。 後の祭り、というやつだ。 ギャラリーは収拾がつかないほどの騒ぎだ。