「海翔、あたしの幼なじみなんだけどさ。 今日の放課後、校舎裏で待ってるって鮎川さんに伝えてって」 「え、えぇ!?私っ!?」 「詳しいことは分からないんだけどね。 ま、放課後に校舎裏…なんてこんなベタな設定で鮎川さんも勘繰らないわけないよね。 何せ、いつもあの4人と一緒なんだし?」 ───それとこれが何の関係があんだよっ!!!!! 別にあの4人といたって、特別勘よくなったりしないし!! 皮肉たっぷりに言ったあと、 「じゃ、それだけだから」 と、彼女はさっさと向き直ってしまった。