やだやだ、やっぱり晴弥はお父さんみたいー。

朝から甘ぁい雰囲気には…やっぱりならないかぁ。

「顔洗って来まーっす」

晴弥の隣から立ち上がり、洗面所へ行こうとしたら

晴弥にぐっと腕を掴まれた。









真剣な瞳の晴弥。

きゃあ。…素敵ぃ。










ガツ

晴弥は軽く私の頭を小突いた。

「い…痛ぁい!」

本当はそんなに痛くないけど、ちょっと大げさに痛がってみる。

だって、晴弥よくたたくから。

そんな演技も虚しく、晴弥は不機嫌顔でこう言った。

「ブータン、寝不足だろ。昨日何時まで起きてた?」

「え…。一時」

「…やっぱなぁ。先に寝てくれって言ったろー。今度から待たなくていーから」

晴弥はため息をついて、私から腕を離した。






えー。でも。

会いたかったしぃ。