「あっ!晴弥おはよ~。早起きだねっ。昨日は遅かったの?待ってたんだよー」

「寝ぼすけ、今頃起床かぁ?」

晴弥、いきなりソレ。

昨日はちょっと優しかったのにぃ~。







「ちょっとココ座れよ」

晴弥は隣を指差す。

ん…なあにぃ?

朝から頭ど突かれちゃう?

恐々晴弥に近づき、ちょこんと隣に腰を下ろした。

「…目やについてる」

「えぇっ!?」

私が驚いたのと同時に、晴弥の親指が、私の目頭を拭ってくれた。










きっ…

きゃあぁぁぁぁぁーっ!









嬉しいけど微妙っ!

だって…

目やにだよぉっ!?








でも、朝からこんなのって

…幸せ。

くふふ。





その幸せも、束の間。

ほくそ笑んでると、晴弥は手についた目やにを






私のパジャマにこすりつけた。

…え。

「おーまーえーなぁ。顔ぐらい洗ってこいよ」

「だって、起きたらすぐ晴弥の背中が目に入って来たんだもんっ」

「それでも、顔ぐらい洗え?」

「…はあい」