「ははっ、こ~こ!」

タツはニコニコして私のおでこをつつく。

あぁっ、そこはダメ!

晴弥の場所なんだからぁ~!

とっさにおでこを押さえ、タツを睨む。

「モデルじゃないもん。ブログに嘘書くの禁止~。それに、ハンバーグ定食なんか子供っぽいし…」

「いーじゃん、別に。何書いたってバレねーし。それにハンバーグ、オレ好き」

むー。

「それって、ファンを裏切る行為だよ!実際タツ何も食べてないじゃんかぁ」

「まぁまぁ。ウソも方便つーじゃん。やたら凝ったモン食べてるより、ハンバーグやカレーのがウケいいし」

そう言う間にも、タツは携帯の画面に指をスルスル滑らせ何かやってる。






「何それっ」

「んー。新型」

「新型?うわ、この携帯閉じれないー。うわーパソコンみたい!すごい!」

タッチパネルだけで操作してる。

そっか、私携帯とかうといケド、タツはこういうの得意なんだね。

晴弥も得意なら、もっとメールの頻度もアップしたかなー。

「ねぇ、タツは彼女にマメなの?」