「後で合流!晴弥、忙しーよな。何かイロイロ取材もあるみたいだし。新人アイドルとの対談とかさー…あ、気になる?」

タツ、それは意地悪?

ニヤニヤして私の顔を覗き込む。

「新人アイドルって…女の子?」

「そーそぉ。中学生だったかなー。晴弥ロリコンだもんなぁ、心配だよなー」

「もぉ~っ、ロリじゃありませんーっ!!」

ポカポカとタツを叩いてると、エレベーターがまたフッと開いた。







「タツ!探したわよ、こんな所で何してんの?」

エレベーターの前には、鬼みたいに怒りまくりの、ロングヘアのお姉さん。

腰にはたくさんのバッグがぶら下がっている。

…ん?誰ぇ。






「きゃあ、見つかったぁ。コハルちゃんもおいで。どーせ暇だろ?」

…へ?

タツは私の背中を押すと、そのフロアで無理やり私も降ろされた。