「タツ……ホントいつもなにがしたいのか、わかんねー。

小春が好きじゃないのかよ……」


「へへっ。でも私はラッキー! 晴弥と手がつなげた」


「……ま~な。でも、ひとが多くなってくる前に離すからな?」


「うんっ。それでもいい」


ふふっ。


晴弥と手つないだのって……


もしかしたら初めてかな?


チラッと晴弥を見上げると、ギュッと手を握り返してくれた。


これから……


私も


晴弥と


同じ世界に入れるのかな。