「晴弥のお母さん、元気そうだったね」


「あぁ。ま、いつもより気が張ってたのかな。なんか、嬉しそーだったな。

憧れのブータンとも会えたし?」


「憧れって、やだ~ハズかしい! ウチのお母さんのバカバカ」


だって、晴弥のお母さん、私が病室に入っていったとたん、


『ずっとファンだったのよ~! こはるちゃんと会えてすごく嬉しい!!』


なんて言うから。


ファンだなんて、ハズかしい。


でも、嬉しかった。


私の好きな晴弥の、お母さん。


いいひとで、良かった。


これで、元気だったらなにも言うコトはないんだけど……。