噂の彼の甘い罠2アイドルと秘密の恋愛

次の日の朝。

「おい、ブータン。起きろって」

「ふへっ?」





目を覚ますと、サリンちゃんはベッドにいなかった。

変わりに、呆れ顔の晴弥が私の前に立っていた。





「おはよー。晴弥! あれ?サリンちゃんは……」

体を起こし、ベッドからおりた。

「おはよじゃねーって。遅い! サリンもう出てったし」

「えっ! もう?」

「もうって、今10時だ、こら」

「うそーっ!!」

「マ・ジ・で。ねぼけてんなよー、ほらさっさと顔洗ってこいって」




晴弥は、私を軽くにらんで、部屋を出て行った。