それは、小さく折りたたまれた、紙。

そっと、開く。





『今夜の目標!

キス以上。

以上、母より』





……はいっ?

キス以上~っ?

なんなんですかぇ、コレは。




そんなとき、後ろから晴弥が私の手元を覗きこむ。

「なんだ?ソレ」

「いえーっ!なんっでもっ!ありませ~ん」

手の中でくしゃっとつぶし、慌ててポケットに押し込んだ。

こんなの見られたら……ハズかしすぎるーっ!