プイッて晴弥から顔を背けると、グイッと片手で晴弥の方を向かされる。

グキッ

って言ったよぉ?今、首が。

「オイ、あれ……見てみろよ」

晴弥が言う方向には、なぜかタツが。

うそー!まさか、同じ飛行機に乗ってたの!?

「コハルちゃ~んっ。うわ、こんなトコで会えるなんて……」

私に向かって真っ先に駆け寄るタツを、晴弥が阻止した。

きゃ。

もしかしてヤいた?

「オレらふたりが揃ってたらヤバイだろーが。何で来た!?」

「晴弥、こっちで新しいCM撮影するって聞いてるか?ふたりでやる、初仕事だぜ!」

タツは目をキラキラ輝かせながら言うんだけど、晴弥の方はあんまり気乗りしてない感じ。