「な…何っ?」

「汗、かいてんぞ」

へっ?

「そんなトコ汗かいてないしっ!もー、何なのよぉ」

「かいてるっつの!ホレ」

ぎゃっ!

メヤニのとき同様、肌に汗をつけられた。




うー、最悪。

ホントに汗かいててた。



「それにしてもこのマンガ、オレに全然似てねーじゃん。タツは美化されてんな?」

「そーだねー。ね、晴弥って、clashの中ではいつも目立った存在だったよね。

雑誌の表紙もいっつも真ん中。たまには脇役になりたい時も…あった?」

「んー、どうだろな。タツはあのまんまだけど、やたら嫉妬心むき出しにするヤツもいたからなー。

外から見て仲良くても、まぁ色々あるワケで…」

そーだよね。

私たちは作り上げられたclashしか知らない。

晴弥はそれを隠して、私たちに夢を与えてくれた。