「もしもしっ!はっ…晴弥ぁ?」

カミカミですな。

自分でそう思いつつも、晴弥の声が聞こえてくるのを待つ。

…ん?

『チャッチャーチャ
チャッチャーチャ…』






電話の向こうから、どこかで聞いたメロディーが聞こえてくる。

うわぁ…

この曲。






ドキドキしながら携帯を耳にあてていると、

晴弥の生声が、聞こえてきた。








しかもっ!










最後のあの夜に歌ってくれた…

clashの

デビュー曲を。










歌い出しを聞いただけで、

切なくて、嬉しくって、

でも悲しくて…涙が出て来た。