晴弥は何もなかったように自分の座席の背もたれに背中を預け、サングラスをかけなおした。

そして。

「ワイン下さい」

ワインっ!?

何ぃ?

晴弥、真っ昼間から飲んじゃう?









客室乗務員から小瓶を受け取り、自分でついでるしっ。

私はジュースを頼んで、さっさと彼女には次の座席へと移動してもらった。

「晴弥ぁ。お昼からアルコール?」

「飲まなきゃやってらんねー」

「え?」

「やっぱ、マズい行動は慎むわ。…反省」

そう言って、晴弥はワインを口に含む。

お酒で赤いのか、

晴弥の頬は、少し赤らんでいた。