「よく聞け?」


「へ?う、うん?」


由美は俺の口元に耳を近づける。


いいの?耳噛んじゃうよ?

なーんてエロ発言している場合じゃない。



「俺さ……」


「うん」



ふっ


「わぁぁぁぁ!」


俺は由美の耳元に息を吹きかけてやった。


「なっ、なにすんのよ!」


だって顔が近すぎて

俺の心臓がもたないし。



由美は両耳を塞いで睨んでくる。


そんな目されても可愛いだけなのに。