「龍馬の意地悪……!!」


急に頬を膨らませて怒りだす美空。


美空が怒るのは照れ隠しだと、今頃になってようやく気付いた。


「なぁ、美空?俺、ヤレるんならみぃ~ちゃんより美空とヤリてぇな」


「……ば、ば、バカ!!」


「照れてんの?可愛いな、お前は」


「もう!からかわないでよ!!」


プイッと俺から顔を背けた美空。


俺は美空の顎をクイッと掴んで自分の方に向けさせた。



「美空はマジで可愛いよ。他の男に見せたくないくらい」


そう言うと、美空は更に顔を赤らめて俯いた。


……ヤバいな、この感じ。


俺、完璧に美空にやられてるじゃん。


俺は美空の頭を撫でながら、自分の気持ちが美空に向くのを感じていた。