Black★Joker【完結】


「……美空が来てくれて助かったわ。ありがとな……って、どうした?!」


二人が去った後、隣にいる美空に視線を移す。


美空は何故か顔を真っ赤にして視線を足元に下げていた。


「……さっき龍馬……何て言ったの?」


「さっき?俺なんか言ったっけ?」


ヤベェ、数分前自分が何を言ったのかすら思い出せなくなっちまった。


いよいよ老化が始まったのかも。



「だから、さっき……」


「何て言ったっけ?」


「この子が俺の……ほ、ほ、ほ……んめい……って」


「あぁ、あれ?実はあいつらに混じらせてって冗談で言ったらみぃ~ちゃんが食いついちゃってさ」


「混じらせてって?」


「エッチ」


「え、え、エッチ……?」


「そう。で、困ってたら美空が来たってわけ。あれはみぃ~ちゃんから逃れるための口実」


「……もう!期待させないでよ!!龍馬のバカ!!」


美空は目を吊り上げて、肩に回していた俺の手を勢いよく振り払った。